ワールドカップ出場選手に年金制度導入へ掛け声
- 2018.11.12
- スポーツ

いつも日本を背負って頑張ってくれている選手の皆さんにとって心強い制度。
日本にはご存知の通り公的年金が存在し、国民年金と厚生年金の2種類に分けられます。
まずは私たちの年金んとあまり聞くことのないスポーツ選手の年金についてみていきましょう
1.国民年金と厚生年金
国民年金とは、日本に住んでいる20歳から60歳未満の人が年金保険料を納め、
65歳以降に受け取ることができる公的年金となります。
しっかりと保険料を納めておけば将来受給できる年金です。
厚生年金とは公務員や会社員の人を対象にしている公的年金です。
基本的に企業に属してから支払が発生するため
企業に勤めている間に納める年金と考えておいて問題ありません。
2.プロスポーツ選手への年金制度
有名な年金制度としてプロ野球選手の年金事情を挙げます。
日本のプロ野球でも特別な年金制度が存在したのですが、
2012年に廃止となっております。
アメリカメジャーリーグは現在でも破格の年金受給制度が存在します。
メジャーリーグでは複数の受給資格があります。
(1)メジャーの選手登録が5年以上(50%の受給)
(2)メジャーの選手登録が10年以上(100%の受給)
上記の通り、5年、10年と在籍することで支給額が違ってくることがわかります。
年金支給期間は60歳以降死亡するまでと10年以上在籍した選手は
年間2,000万円受給できる制度となっております。
マイナーリーグには年金制度がないため、
結果を出し続けないといけないメジャーリーガーのみが受け取れる年金制度となっております。
3.サッカーワールドカップ選出メンバーへ年金制度導入
今まではワールドカップへ選出した選手への年金制度は日本ではありませんでしたが、
日本サッカー協会は今後新たな年金制度を導入することが検討開始されました。
年金を受け取ることができる選手は1998年ワールドカップフランス大会に出場した22名と
以降に選出された選手が受け取ることになりそうです。
まだまだ詳細は決まっておりませんが、
日本代表戦の放映権料の数%を積み立てとして、
一定の受取期間になった選手へ支払を行うような構想となっています。
4.ワールドカップ選出メンバーへ年金制度導入の問題点や懸念事項
ワールドカップへ選出されたメンバーへ年金制度を
導入することは素晴らしいことですが、今後の検討課題もあります。
(1)ワールドカップ予選へ選出された功労者達への評価
ワールドカップへ出場するためには複数の予選を勝ち抜かなければいけません。
期間も長く、その時々の選手の調子や評価によって予選メンバーの選出が行われます。
厳しい予選を勝ち抜くために日本を背負い戦った選手への評価も合わせて行うべきではないか。
(2)ワールドカップメンバー選考時の基準
ワールドカップに出場できる選手は23名です。
この23名を選ぶのはもちろん監督ですが、
ワールドカップのメンバーへ選出されるだけで年金の受給対象者となると
選考基準も変わってきてしまうのではないかと危惧します。
日本のサッカー界の底上げも含めて若手の選手が経験として
メンバー入りするケースもあります。もちろん戦力として選ばれるのですが、
4年に1度しか経験できないため、将来を見越して招集していたことも過去にはあります。
このように日本サッカー界の発展を考えると一つの足かせになっていまわないかという心配の声もあります。
5.ワールドカップ選出メンバーへ年金制度導入 まとめ
最も有名なサッカーの大会であるワールドカップに年金制度が導入されると
アメリカのメジャーリーグのようにひとつの目標となることには間違いありません。
日本協会の放送権収入の3~5%を積み立て、早ければ2019年度予算に組み込みとのこと。
ただし、選出されることが目標ではなく、
ワールドカップで勝ち抜くことが大きな目標であることは念頭におく必要があります。
選考基準についても将来性を見越したメンバー選出。
年金制度の詳細事項については今後も目を光らせてチェックをしていく必要があると思います。
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